現実のどこかにあると言われる街、｢夢現都市｣。
人口5000万を越える巨大都市のこの街では、魔法と魔物といったもの達が人間社会に溶け込んで存在している。

それは一見すると素敵な世界のように見えるが、その実この街では

魔物や犯罪者達による悪行が後を絶えなかった。

 

増え続ける人口に次々と建てられるビルや施設。

無計画に行われるそれらは、この街の住人でさえ知らない場所を作り上げる。

 

魔法の絡んだ事件は警察でも手に負うことができず、それらが余計にこの街を無法の世界へと変えていった。

彼らはあくまで"現実"側の正義。

オカルトの存在にまで手を伸ばすことはできないのだ。

 

だからこそ、この街ではいつしか”空想”側から人々を守る者が現れるようになった。

 彼ら彼女らは自らが魔法の力を使い、この街の悪と戦うようになっていた。

そのような者達は"オカルト使い"と呼ばれ、この街に不可欠な存在として成り立つことになる。

 

そんなオカルト使いの職業の一つ、”退魔士”。

主人公、月城リンと橘ニーナはこの夢現都市で、魔法の力を使って戦う退魔業を営んでいる。

 

これは、現実と空想が折り重なった街で生きる、2人の退魔士……

"闘うヒロイン"の物語。